「何だか僕たちはすべて忘れてしまうね」と僕。

 

僕たちは過去も未来も見たことがない。

 

その事実を行き来すべく、生の香りたつ思い出の家と、
ゴミのように死を埋めたてた安息の墓場を往復し続けてきた 。

 

両方に散らばる余計なもの全て拾い上げては捨てていくために。

 

それらが現代を汚す。しかし言葉を生み出すモチベーションのような、
頷きたい人には社会問題のような、つまり衝動の糧であったとは思いもよらず。

 

だからその全てを殺すなと言いたい。
核や廃棄物や色や神話や忘却や世紀や墓や平和や戦争や、
すべての名前の概念や善や悪や数字や社会や倫理があるという必然や、
その全てを生むなと言いたい。

 

そんな矛盾からこそ生まれる瞬間が、
愛もわからない生き物の本音であることを、
心の底から願わないなら。

 

僕はゴミにも神にも石にも黙って。
何が言いたいのかまるでわからない。

骨をじっと見続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OH!小泉狂太☆