刀を使う一般的なスポーツといえば剣道ですが、近年「居合道」がスポーツとして注目されていることをご存知ですか?そこで、剣道とは全く異なる、刀を使ったスポーツの居合道についてご紹介いたします。
居合の起源
居合の起源は約450年前の室町時代に遡ります。林崎甚助源重信によって創始され、江戸時代には数多くの流派が誕生しました。
古来と現代の居合道
居合道は元来、的の不意の襲撃に備えて討ち果たすための剣の技でした。今では、古来より伝承された居合道の形の練習を通して、健康な身体を鍛えるとともに、礼儀を重んじて謙虚に学ぶ心・感謝をして敬愛する広い心を養い、いつでも同様せずに周りに対処できる集中力と平常心(精神力)を養うことを目的としています。
居合道の競技方法
居合道は剣道のように人と勝ち負けを競うものではありません。己との戦いといえる競技で、敵を想定しながら切り付け・抜き付け・納刀など古来より伝承された技を行います。居合道の試合では、2名の出場者が模擬刀か真剣を用いて、予め定められた全日本剣道連盟居合と各流派の形のうち、合わせて5本を6分以内に演武します。
- 修行の深さ
- 技の正確さ
- 心構え
- 武道として合理的な居合であること
- 気、剣、体の一致
- 全日本剣道連盟居合の審判、審査上の着眼点
これらを参考に審判員の判定で勝敗が決まります。
居合道の魅力
居合道を始めるのに年齢やや性別は関係ありません。体格の差・老若男女に左右されずに稽古することができます。居合道は武術の研究や体力づくりの目的だけではなく、稽古で精神性を高められることが評価されています。また、年齢や体格などに左右されるスポーツではありませんので、生涯楽しめるスポーツとして取り入れることができます。