クッキーを焼こう!

お久しぶりです。
高間です。

最近私が暇つぶしによく遊んでいるのが、少し前に大きくネットで話題となった、ひたすらクッキーを焼き続ける

”Cookie Clicker”

というゲームである。

どんなゲームなのかを少しばかり書き綴ってみたいと思います。

game image さて、早速ゲーム画面を見てみると、左にクッキーが存在し、真ん中に謎の空間があり、右になにやら怪しいリストが並んでいるような3カラム構造である。
この画面から見ると一番人の目を惹きつけるのは左に存在する、なんともうまそうなクッキーではないだろうか。

cookie image

試しにこいつをクリックしてみると・・

+1

なんとクッキーが1枚得られた。続けてクリックをしていくと数十枚のクッキーが得られる。
こうして初めてこのゲームがどのようなゲームであるかハッキリする。
このゲームは、あくまで『クッキーを獲得するゲーム』なのである。

しかし、ひたすらクリックするだけなのは非常に退屈であり、なにより疲れてしまう。普通に考えたら自動的に集められる方法をそろそろ考える頃である。
そして、数十枚獲得した時点右のリストに目を向けると何やら一番上のリストを選択可能になっているではないか。
獲得したクッキーと引き換えに購入?できるようである。

game image 『カーソル(cursor)』
購入すると、左画面のクッキーの周りに何やらパソコンを操作する上で不可欠なマウスカーソルのようなものが1つ配置されたではないか。
どうやらこのカーソルというものは、1つ配置すると10秒に1回わたしの代わりに自動でクリックしてくれるというものみたいだ。
しかし、これでは自動とはいえ極めて遅いものだ。複数購入することも可能で、効果ももちろん重複する。しかし複数購入したことによって獲得したクッキーもまた支払われるのだ。
これでもまだ手動のほうが早い。

さて、そうこうしている間に右のリストに目を向けると新しいモノが買えるみたいだ。

game image 『ババア(Grandma)』
もちろんそうだ。
ババアは、昔からクッキーを焼くものと相場が決まっている。
ババアがクッキーを焼く速度は、2秒間に1枚である。カーソルよりはマシだが、まだ手動のクリックより遅い。

しかしここで右のリストに目を向けると様々なアップグレード欄が目に入る。
獲得したクッキーと引き換えに、リストから購入したアイテムをどうやらアップグレードできるみたいだ。
さっそくババアの麺棒をアップグレードしてやると、多少速度が上がったではないか。このゲームにおいて効率というものは非常に重要なのである。

game image 『農場(Farm)』
もちろん、クッキーは栽培可能であり、農場で収穫できる。子供でも知っている常識である。
なんとこの農場は1秒間に2枚ものクッキーを生産できるのである。今までは1秒の間でも小数点以下の枚数でしか生産できなかったのを考えると、大きな飛躍だろう!

『工場(Factory)』
game image game image 『鉱山(Mine)』
歴史で必ず習うように、工場による集約労働はクッキーの大量生産を可能とした。
クッキー鉱脈は産業革命を支えた。クッキーを各家庭で焼くのは非効率的である。労働者は一箇所に集めて、効率的な巨大オーブンを使って一斉にクッキー製造にあたらせるのだ。
なんとこの鉱山は1秒間に40枚ものクッキーを生産するのである。
手動クリックの短い天下がここで終了した。

game image 『輸送(Shipment)』
天文学者の観測により、以前からクッキーで構成された惑星が存在することは明らかになっていた。
このクッキーの惑星からクッキーを出荷することにより、地球に大量のクッキーがもたらされた。なんと、1秒間に100枚である。

他のゲームで、「経験値」とか「ゴールド」とか「HP」とか「攻撃力」とか「守備力」とか、様々な仰々しい名前をつけていた数値は、すべて本質的にはクッキー枚数だったのだ。
いや、フィールドを移動して次の街に行くとか、ダンジョンを攻略するということすら、本質的にはクッキーなのだ。名前の違いは、プレインクッキーとかレーズンクッキーとかチョコチップクッキー程度の違いだ。
本質的には、すべてクッキーなのだ。そして、「レベル上げ」とか「経験値稼ぎ」などと称するものは、すべてクッキーを焼くことと同義だったのだ。すべてはクッキーだったのだ。ああ、なんということだ。

そうこう言っている間に次のビルディングが買えるようになったではないか。

game image 『錬金研究所(Alchemy Lab)』
想像して欲しい。金のような無価値でありふれた物質を、クッキーのような高価値、高栄養価の物質に変えることができたとしたら。。そのような魔法のような夢を実現する方法は、古くから錬金術として知られてきた。
読んで字のごとく、金を練って他のものに作り変えるのである。
なんと、1秒間に400枚という時間効率でクッキーを錬成できる。

game image 『ポータル(Portal)』
宇宙は一つではない。我々の住む宇宙の他にも、様々な宇宙がある。
その中には、宇宙の物質がほとんどクッキーで構成されているような宇宙、すなわちクッキー宇宙もあるだろう。
もし、クッキー宇宙へのポータルを開くことが出来れば、莫大なクッキーを得ることができる。
ポータルは、1秒間に6,666枚を実現する。ここに、ババアを始めとしたポータル以前のビルディングの価値が極端に下がる。
ポータルさえあれば後は何もいらないのだ。

game image 『タイムマシン(Time Machine)』
これまで、我々はクッキーを時間効率良く手に入れるために、実に多くのクッキーを消費してきた。
消費したクッキーは、大抵、誰かによって食べられている。何という無駄なのであろうか。もし、過去のクッキーが、食べられることなくそのまま残っていたならば、我々は今頃、大クッキー持ちになっていたはずであろうに。
この夢に魅せられた我々は、ついにタイムマシンを発明した。
タイムマシンにより、過去のクッキーを、食べられる前に現代に持ってくるのだ。
なんと、これはポータルをはるかに超える量のクッキーを現代にもたらした。その時間効率、なんと、1秒間に98,765枚である。

game image 『反物質変換装置(Antimatter Condenser)』
ついに未来がやってきた。宇宙に存在する反物質を、クッキーに変換する装置の購入に成功したのだ。
反物質変換装置は、脅威の1秒間に999,999枚という生産率をもたらしてくれる。

以上のようなハチャメチャアイテムをクッキーと引き換えに購入しコツコツとクッキーを生産している。
こうして気づくと私は1秒間に何千万枚、何百億枚というクッキーを焼き続けていた。
しかし、あらゆるビルディングをクッキーで引き換えて、それらをアップグレードすると、いずれもババアが絡んでいることがわかるのである。
ババアが1秒間に何京枚ものクッキーを焼いているところを想像してみようじゃないか。
ステラおばさんも驚きを隠せないであろう。

私は、そんなゲームを今楽しんでいる。

by 零と壱の間から 高間
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